相続関係説明図の作成

相続が開始したら、相続人を確定するために被相続人の出生から亡くなるまでの全戸籍を取り寄せる必要があります。全戸籍の収集には被相続人が生前籍を置いた全地域の役場に問い合わせます。

集めた戸籍を確認し、相続人の確定をしたら被相続人と相続人の関係を簡潔に図にまとめた相続関係説明図に起こします。

相続関係説明図とは、被相続人や相続人の続柄、生年月日、死亡年月日等を記載した家系図のような表です。その後の遺産分割協議をスムーズに進行するためにも、この相続関係説明図はとても重要となります。

相続関係説明図を作成する際に必要な書類は下記の通りです。

1. 被相続人の出生から亡くなるまでの全ての戸籍・除籍謄本・改正原戸籍
2. 被相続人の最後の住所地がわかる書類（住民除票、戸籍の附表）
3. 相続人全員の現在の戸籍
4. 相続人全員の住民票

相続関係説明図を作成する際に、縦書き、手書きなど決められた書式はありませんが、誰がみても分かるように丁寧かつ読みやすく作成しましょう。

亡くなった方の戸籍によってはインクが薄れ、紙も劣化している手書きの古い戸籍の場合もあります。そのような戸籍は内容を理解するまでに多くの時間を要し、その後の手続きに影響が出る可能性も考えられます。

相続手続きに関してお悩みがある方は、相続を専門とする専門家に相談することを推奨します。