寺院で行う終活サポートの方法~檀信徒に寄り添う住職様必見~

お寺で終活サポートをするなら、まずは、檀信徒の方や地域住民の方々に認知してもらうことが必要となります。しかし、寺院の方にお寺での終活を進めると、こういった相談が寄せられます。「どうやって、終活の話を檀家さんに言えばいいの」「自分からは言いにくい」「うちの檀家さんは興味ないと思う」などです。では、どのように周知していくのがいいでしょうか。

終活セミナーの開催

お寺が終活サポートを行うための切り口としては、まず、お寺で終活セミナーを行うのがよいかと思います。形は、お寺主催で行うか、互助会や婦人会などで主催するのもいいでしょう。また、1つのお寺で行うことが難しければ、支所単位や、地域の仏教会など、お寺同士が協力して、合同セミナーという形で行うのもいいでしょう。合同セミナーであれば、檀信徒の方に、声掛けもしやすくなるのではないでしょうか。セミナー終了後に、相続に関する個別相談会や葬儀の事前相談会などを開催することも有効です。

専門家を招いて、セミナーをすると、終活の中身については専門家に説明してもらうことができます。もし、伝えてほしいことがあれば事前に専門家と打ち合わせしておくことで代弁してもらうこともできます。

終活セミナー以外の方法

もし、セミナー開催は労力的にも大変だと感じられる方は、会報などに、数回に分けて、専門家に寄稿してもらい、最終回の寄稿の際に、個別の相談会開催の告知をしてみるのもいいでしょう。
「うちの檀家さんは興味ないと思う」と感じられる方は、この方法で様子を見て、会報が出た後の集まりの時に、寄稿に関する話題が出ていれば、終活に興味を持っていることが分かります。
他にも、終活の活動をしている士業のチラシを、本堂に通じる廊下など目に入るところに置いておくことで、「お寺でも終活の相談ができる」ことを知ってもらえるようにする間接的なやり方もあります。いろいろ工夫できることがありますので、一度、ご検討してください。

どの専門家に依頼すればいいか

営利事業者であれば、セミナーの目的は昨今の終活ブームもあり、終活に取り組む専門家は多くいます。保険業者、遺品整理業者、墓石業者、不動産業者、弁護士・司法書士・行政書士・税理士などの士業の他に、〇〇相続協会といた団体などです。
どの専門家がいいかとは一概にいえません。檀信徒との日頃の会話の中で、普段どのようなことで悩んでいるかが分かれれば、その悩みに適した事業者にお話しをお願いすればいいでしょう。
しかし、その悩みが分からなければ、まずは、士業にお願いするのが無難だと考えます。なぜなら、士業が専門領域とする遺言や相続対策の話は、テレビや雑誌などでもよく取り上げられる内容なので、関心のある方が多いからです。
また、社会的な勉強会を開催するのではなく、宗教法人が終活サポートとして主催する以上、寺院と関わりがある死後事務委任契約などについて話しをしてもらう方が、寺院にとってもいいからです。もちろん、士業であれば誰でもいいわけではありません。寺院の特性を理解している士業がいいでしょう。
私は、寺院が終活に適している理由の一つとして公益性ある団体であることだと思います。そのため、あからさまに営利を目的としたスキームを組んでいる事業者よりは、社会的な課題である、少子高齢化やおひとり様問題に対する内容に取り組んでいる方と連携するのが良いと考えます。

さいごに

田村行政書士事務所では、寺院が主体となって行う終活サポートのお手伝いを行っております。各支部や支所、青年部会、地域の仏教会、個別の寺院などで、寺院向けや檀信徒向けにセミナーの実績も豊富です。実際にどのように終活サポートを進めればいいのかご不明な方は当事務所までお気軽にご相談ください。

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